除草剤の選び方の基礎のキソ
冬が終わり過ごしやすくなってくるとお庭の雑草が気になりだした、、
手で取るには多すぎる、大きくなりすぎた、、
除草剤って実際どうなの、、?
ホームセンターにある除草剤ってまずどう選べばいいの、、?
そんな方に除草剤選び基礎の基礎と題して情報をまとめてお送りします。
目次
まずは大きく分けて2つ
ホームセンターなどに気軽に見に行くと多種多様な除草剤の量に圧倒され、さてどれを選べばいいのか、聞いたことある名前のものでも選んでおくか?わからないからやめておくか、、という経験ある方もいると思います。
全体像をつかむため、第一歩は、大きく2つに分けて理解しましょう。
①畑(農耕地)用
②畑以外(非農耕地)用
初めて見る方は、え?使う場所の違い??それは使う人が決めるのでは??
そう思った方も多いはず!
実はこの2つ、大きく異なります。わかりやすく言い換えると
①私たちが食べるお米や野菜が作られる場所限定用
②畑以外ならどこでも使っていい用
こう書くと本質がやや見えてきます。
つまり、我々が口にする食べ物をつくる場所で使う除草剤はこれ、と種類が決まっているのです。
なぜか?もちろん安全性の確保が第一です。除草剤を選ぶときは、まずは使う場所で判断しましょう。
畑用の除草剤、簡単に見分ける方法
ホームセンター等で除草剤が並んでいて、名前やパッと見の情報で惑わされてはいけません。
見分ける方法は簡単で、除草剤を手に取って裏面を見てみてください。
もしそこに下のような表があれば、畑用です!
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 10アール当り使用量 |
---|---|---|---|
さとうきび | 一年生雑草 | 収穫30日前まで | 250-500ml |
ねぎ | 一年生雑草 | 収穫7日前まで | 250-500ml |
牧草 | 多年生雑草 | 播種10日前まで | 500-1000ml |
この表は俗に言う“適用表”というものです。
使う対象になる野菜の種類や時期、使用量まで細かく設定されています。
これは野菜の虫や病気を抑える殺虫剤、殺菌剤についても同様で、最終的に消費者が口にする食べ物を対象とするので、収穫時に成分が規定量より残らないように設定されているというわけです。
もう一つの見分け方として値段があります。
前述のとおり、安全性を考えて作られている畑用の除草剤①ですから、様々な薬の登録制限をクリアするために開発費用がかかります。よって値段は②よりも高くなります。
しかしながら近頃では、畑用の除草剤でも比較的安価な商品も出てきています。これは大手メーカーが開発した成分の登録期限が切れたものを使用している、いわゆるジェネリックの農薬です。
除草剤の安全性とスーパーに並ぶ野菜について
「除草剤」という言葉、どこかネガティブな印象があると思います。
使わないほうが良い、悪の象徴として話題になることも多いです。
しかしスーパーに並ぶ野菜を見たとき、その中に除草剤を使わずに作られたものはどのくらいあるでしょうか。
生産の現場をイメージしてみて下さい。
農業で生計を立てるためには、ある程度の規模で作物生産をしなければなりません。
とくに畑に直接種をまく野菜は、雑草と一緒に成長競争よーいドンです。
発芽してきた野菜を尻目に、すぐ隣では雑草たちも目を覚ましグングン成長していきます。
この状況で人力での除草は大変、というより時間=コストがかかります。
雑草が多かったので今日はホウレンソウ150円ものを350円で買ってください、という世界であればよいですが、普通は買ってくれないですよね。。
正しく使おう!
農薬についても言えますが、正しく使用することが一番です。
除草剤も表示の方法や使用量を守って正しく使用すれば、ご家庭でも安全に使用できますのでお試しください。
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