土にも酸素剤が必要?酸欠状態の根を救え
植物を育てることを考えたとき、気にするポイントは何でしょうか?
まずは土の種類?
やっぱり肥料の量?
大事なのは水やりの頻度?
いやいや結局は日当たりでしょう?
では、植物に必要な ”酸素” について考えたことあるでしょうか?!
今回は家庭で観葉植物を育てるとき、家庭菜園を楽しむとき、庭木を植えるときなど、様々なシーンで活用できる「酸素剤」についてまとめていきます。
過去に家で植物が 腐るように枯れてしまった という経験のある方、必見です。
目次
植物に酸素が足りない?土の中で起きている現象とは。。
太陽が出る間に光合成で作られ、夜の間の呼吸で必要とされる”酸素”。
誰でも理科で習った植物のくらし方です。
しかしここで見落としがちなのが、土の下の根にも”酸素”が必要だということです。
土の中や水の中に存在する水分を根は利用しますが、例えば下記の条件で根が酸欠状態になる可能性があります。
・土の種類
粘土と砂、どちらが水を通しやすいか考えるとわかりやすいですが、水の流れが悪いことが酸欠様態への第一歩になってしまいます。理想的な土とは通気性を保水性を兼ね備えた土、なのですが真逆のことを同時に行うことになり、これが難しいのです。
あげた水を保持しやすく、同時に水を流しやすい。水を流しやすいとは、正確に言えば余分な水を流しやすく、適度な水分を保ってくれる土ということになります。極限まで通気性を求めるなら砂、ですが与えた水と肥料はどんどん流れていきます。与え続けなければなりません。
・長期間の栽培で培土がくずれる、微塵で根詰まり
園芸用培土として広く使われている赤玉土ですが、長年使い続けると粒状の形状が崩れてきます。
また十分にふるわれていない培土は微塵と言われる非常に細かな土や有機物を多く含み、それらが詰まりを引き起こすことがあります。
・水が多すぎる
鉢物でいう根腐れ、農業現場でいう湿害の発生原因になります。
植物により好む水分量(もしくは耐えられる水分量)があり、それを超えると調子を崩し始めます。
実はプロの農家も使い始めている「酸素剤」
根に”酸素”が必要ということを書いてきましたが、これは近年農業生産現場でも見直されてきています。
近年の気象は非常に極端になり、ゲリラ豪雨や台風直撃が毎年の恒例行事化してきています。
そんな水による被害が”湿害”と呼ばれる症状で、長期間の冠水で根に十分な酸素が供給出来ず、安定的な野菜の生産に急ブレーキをかけてしまいます。
家庭の鉢植えは、土の種類や水の量まで自分で選べますが、畑ではそうはいきません。低い場所には水がたまり、農家さんは簡単に畑を変えることが出来ませんから、長雨が来れば毎年同じ酸欠症状に苦しむことになってしまいます。
酸素供給によるメリット
そこで根に酸素を供給できる酸素剤の出番です。
酸素剤は液体タイプや固形タイプがありますが、どちらも同様に酸素剤から供給される”酸素”が根の健全な成長をサポートします。
酸素剤を販売されている「タキイ種苗(株)」さんのページには以下のように効果の記載があります。
生育の揃いや肥大性による収量増加、乾燥時の萎れの少なさ、果菜類の着果揃いや安定などの声も頂いています。
酸素の量が増えるということで、少なからず土の中の好気性菌が活性化し成長の底上げ効果も期待できると思われますが、堆肥やぼかし肥料をつくる場合のほうが効果的でしょう。
※「オキシドール」という傷口の殺菌に使う薬は”酸素”の殺菌効果を利用していますが、酸素剤による殺菌効果は軽微である、と私は思っています。酸素剤メーカーにも記載はありません。液体タイプの酸素剤であれば、短期間に大量の酸素を発生するのでそのような効果も期待できるかもしれませんが、確認はしていませんので明記は避けます。
どのように酸素供給するか 植物用の酸素剤の種類
酸素剤には液体タイプと固形タイプがありますが、液体タイプは超即効性でご家庭での出番は少ないかと思いますが、ここで植物用酸素剤として発売されている商品をいくつかご紹介します。
MOX
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液体タイプの酸素剤で、効果は1日とされています。
水と反応して短期間で大量の酸素を供給、困った時の切り札として農業生産現場で使用されています。
サンソが一番
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これが園芸業界では一番知られた商品ではないでしょうか?
特徴としては、約3か月間の酸素供給持続、水中でも約2か月もの間持続するそうです!
オキソパワー5
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上記引用先でも記載したタキイ種苗(株)さんの商品です。
特徴はなんといってもその効果の長さ。
最大5か月間も酸素供給を行ってくれます。植え替え時、植え付け時に仕込んでおくのに最適です。
気になるデメリット
酸素剤の必要性を記載してきましたが、デメリットは何なのでしょうか?
実はここも酸素剤のメリットなのですが、デメリットがほぼありません。
固形タイプの酸素剤の主成分は過酸化カルシウム。酸素供給後には石灰が残りますが、この石灰も土のpHを変えるほどではないようです。
プラスでお金がかかる、以外はないと言っても良いでしょう。
心配なら、入れてあげよう、酸素剤
ホトトギスの鳴き声が聞こえてきそうな締めですが、園芸や家庭菜園に慣れ親しんだ方からビギナーまで、酸素剤はメリット盛りだくさんですので、ぜひ試してみて下さい。
※植田屋-UEDAYA 商品には、ご紹介した「サンソが一番」という酸素剤を使用しています。
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